VetterがScience Based Targetsイニシアチブ(SBTi)に参加

近ごろ、6,500平方メートル近い屋根面に設置された約1,700枚の太陽光発電モジュールで持続可能なエネルギーを生産しています。

CDMOのグローバル・リーディング企業、サステナビリティ戦略を継続的に推進

  • 世界的に認められている温室効果ガスプロトコールに準拠、炭素会計(カーボンアカウンティング)へのコミットメントを増大
  • EcoVadis社の調査でプラチナ評価を獲得:世界で最もサステナブルな企業のトップ1%に入る
  • 具体策をもってサステナビリティの目標をバックアップ

ドイツ・ラベンスバーグ―2023年12月5日―医薬品受託開発製造機関(CDMO)のグローバル・リーディング企業であるVetterは、2023年11月時点でScience Based Targetsイニシアチブ(SBTi)に参加しました。SBTi参加企業が目標とするのは、2050年までにクライメート・ニュートラル(気候中立)を実現することで、全世界の企業にとって最も厳しい気候保護目標となっています。これに伴い、Vetterは1.5度の地球温暖化防止目標を設定しました。この目標を達成するために、Vetterは2030年までに講じる具体的な措置を含めた、サステナビリティ戦略を公開しており、この中にはCO2排出に関するダイナミックな成長計画がもたらす効果も織り込まれています。Vetterはラベンスバーグの同社ロジスティクス・外観検査センターにて、新たな太陽光発電プラントの立ち上げとともに、既存の熱電併給プラントをバイオガス使用へ転換しており、実質ゼロ排出(ネットゼロ排出)へ向けて2023年現在、すでに重要な措置を講じています。

テクニカルサービス/インターナルプロジェクトマネジメント担当シニアバイスプレジデントであるHenryk Badackは、Vetterのグローバルサステナビリティ活動の責任者を務めており、次のように述べています。「グリーン電力100%などの、他社が最近になって行っている多くの対策は、Vetterではすでに当たり前のことになっています。弊社では、エネルギーを大量消費する製造工程の効率をさらに高め、気候に優しいエネルギーへの段階的な切り替えを実施するための投資を継続的に行っています。したがって、SBTiへの参加は合理的な次のステップです。この参加により、弊社が実質ゼロ排出(ネットゼロ排出)を目指していること、そしてどのようにそれを達成しようとしているかが、Vetterの顧客およびパートナー企業に対し明白に示されています。」

SBTiへ参加したことで、Vetterは気候変動対策に関して野心的な目標を立てただけではなく、CO2排出に関わるプロセスについて国際的な温室効果ガス(GHG)プロトコルの規格に沿った、統一されたモニタリングおよび報告の基準規格を採用する次の段階へ進もうとしています。最新のサステナビリティレポートで、Vetterはすでにスコープ3排出量の一部を記録し、GHGプロトコルに準拠したCO2収支に関する報告をしました。Henryk Badackは次のように補足します。「SBTiへの参加によって、弊社は年次報告および報告内容の検証を必ず行うことになります。このような方法で、弊社のカーボンフットプリント削減策について透明性およびトレーサビリティを高めながら、完全にサステナブルなサプライチェーンに寄与することができます。」

気候に優しいエネルギー生産への投資

医薬品製造では大量のエネルギーを消費するため、再生可能エネルギーへの転換は複雑なものになります。Vetterでは過去数年にわたり、持続可能なエネルギー生産を行うインフラ設備の開発および拡張に投資をしてきました。2023年には、約100万ユーロを投資して、ラベンスバーグにある最新式の倉庫の屋根に大型の太陽光発電(PV)システムを設置しました。また、天然ガスを燃料とする熱供給および発電プラントの転換にも数十万ユーロを投資しており、以来バイオガスのみを使用しています。PVシステムは年間約700,000 kWhの再生可能エネルギーを生産する見込みです。これは、ラベンスバーグの同社ロジスティクス・外観検査センターで消費するエネルギーの約10%にあたります。その結果、年間約330トンのCO2削減につながり、またバイオガスへの転換により年間約1,000トンのCO2を節約できます。

EcoVadis社によるのプラチナ評価

 

Logo ecovadis platinum 2023

Vetterは、CDMOの中でもサステナビリティ分野の先駆者です。世界的に認められているEcoVadis社によるランキング調査で、同社は最近プラチナ評価を受け、最もサステナブルな会社の上位1%に入りました。ゴールドからプラチナへと評価が上がった決定的な要因は、同社のサステナブルなサプライチェーンのイニシアチブをさらに発展させたことであり、これはサプライヤーの評価方法から、環境や人権分野のリスク分析にまで及びます。また、同社が国連グローバル・コンパクト(UNGC)のメンバーとして積極的に活動している点や、サステナビリティレポートを継続的に公開している点もプラチナ評価を受ける一助となりました。

揺るぎないコミットメント

先日、Vetterはドイツのニュース誌FOCUSによるTop Climate Commitment 2024に2年連続で選ばれ、気候変動対策に特に意欲的な企業の推薦リストに収載されました。11月には、Environmental Management Award 2023を「Best Strategy for Sustainable Corporate Development(サステナブルな企業開発へ向けたベスト・ストラテジー)」部門で授与されました。本賞はドイツ連邦環境・自然保護・原子力安全・消費者保護省から与えられるものです。Vetterのその統合されたマネジメントシステムが審査委員に認められました。同社のマネジメントシステムは、包括的なサステナビリティ経営の健全な基礎を形成し、社内の環境的、経済的、社会的な支柱を網羅しています。

SBTiについて

Science Based Targetsイニシアチブ(SBTi)は、企業が気候変動対策に関して野心的な目標を立てることを支援するグローバル組織です。これらの目標は、最新の気候研究結果に基づいています。SBTiは、世界中の企業が排出量を2030年までに半減し、2050年にはクライメート・ニュートラル(ネットゼロ排出)を目指しています。SBTiは、カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP)、国連グローバル・コンパクト、世界資源研究所(WRI)および世界自然保護基金(WWF)による共同イニシアチブです。

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