Vetter、完全自動化された倉庫を新設、収納スペースを拡大して物流インフラを強化

顧客の供給ニーズに対応するため、全社的にさらなる投資を計画中

新設の完全自動化された、パッケージング部材用の倉庫
  • 持続可能な成長戦略を一層強化する新施設
  • 新たな物流基盤によってパッケージング用部材の収納スペースを拡大
  • 全社的にさらなる投資を計画中

ドイツ・ラベンスバーグ - 2022年10月 27日 - 医薬品受託開発製造企業(CDMO)のグローバル・リーディング企業であるVetterは、高まる顧客の供給ニーズに対応できるよう設計された新たな倉庫の稼働を開始したことを発表しました。総額約2,000万ユーロを投資した新施設は完全自動化されており、パッケージング用部材など回転率の高い在庫向けの収納スペースとして、同社の物流インフラを最適化します。これにより、既存の倉庫の貴重な収納スペースが自由に使えるようになります。

2021年4月に着工した新たな倉庫の建設工事は、Vetterの戦略的拡張計画を一層強化できるよう設計されています。Vetterの顧客プロジェクト管理、調達および物流担当シニアバイスプレジデント、ピーター・マイヤー(Peter Mayer)は次のように述べています。

「当社はすでに計画段階から、プロセスの拡張を検討しておりました。倉庫のオペレーションは2交代制でスタートし、今後、3交代制に拡張することも可能です。」

新施設は、1,200㎡の入出庫スペースと、高さ14mある収納棚へ16,000以上のパレットを収納可能な6,500㎡の常温倉庫から構成される、合計7,700㎡の物流スペースがあります。最新鋭の高ベイ倉庫には自動フォークリフトが設置されており、搬送エリアと連結した荷受エリアのランプには、トラックを直接乗り上げるポジションが6つ設けられています。搬送エリアと施設内の収納棚との間は4台の無人運転シャトルがつなぎ、これらの間を4基の無人運転フォークリフトが稼働しています。

Vetterのマネージング・ディレクターであるピーター・ゾルクナー(Peter Soelkner)は、次のように述べています。

「新たに追加された倉庫は、お客様のサプライチェーンのニーズに当社が如何に努めているかを改めて示すものです。当社は引き続き持続可能な成長を維持していくために、さらに多くの投資プロジェクトを計画しています。」

Vetterの全拠点で多数の投資プロジェクトが進められており、直近では開発サービスラボの拡張のほか、ラベンスバーグ南部工場では、品質管理ラボや融解工程用の部屋、オフィス、魅力的な社員食堂などの入った多目的施設を完成させています。Vetterのシュッセンストラッセ工場では、無菌製造用の追加の商業生産施設を2026年末までに建設する計画で、複数のクリーンルームもその後数年以内に同施設へ新設予定です。また、さらに自動化された外観検査装置の導入も計画されています。こうした投資計画について、Vetterのマネージング・ディレクターであるトーマス・オットー(Thomas Otto)は次のようにまとめています。

「当社はコロナ禍に加えて政治や経済も含めたさまざまな課題に直面する現状にあっても、高まる市場の需要に応えていくため、開発サービス、無菌充填、外観検査、およびパッケージングのそれぞれにおけるキャパを拡張するべく、今後も継続的な投資を実施していきます。こうした拡張計画は、Vetterの全拠点を通じたインフラの最適化とも密接に連動して進められています。」